今回の記事ではフィンエアー (Finnair) を使ってヘルシンキ経由をしてアイスランドへ向かった体験記となります.
2024年現在,世界情勢により,日本からヨーロッパへ向かうには北極付近を通過する北回りか中央アジア上空を通過する南回りをする必要があり,以前よりも飛行時間が長くなりました.
以前は日本出発で最もヨーロッパへのアクセスが便利だったヘルシンキを経由するルートが最も飛行時間が短く便利なルートでした.
今回は久々にヘルシンキで乗り継ぎをしましたので,もしこれからフィンエアーを利用してヘルシンキで乗り継ぎをする予定のある方の参考になれば嬉しいです.
今回の旅程紹介
今回は羽田空港からヘルシンキ国際空港 (HEL) を経由してアイスランドのケプラビーク国際空港 (KEF) へ向かいます.
・AY062便 羽田空港21:55発ーヘルシンキ04:00着 (翌日)
・AY991便 ヘルシンキ07:20発ーケプラビーク09:15着
ケプラビーク国際空港はアイスランドの首都レイキャビクへ向かうために最も便利な空港となります.
ヘルシンキではおよそ3時間の乗り継ぎ時間があります.
ヘルシンキとアイスランドはシェンゲン協定の加盟国ですので,今回はヘルシンキで入国審査(パスポートコントロール)を受けて,アイスランド到着時にはパスポートコントロールはありません.
乗り継ぎ時間を含めて所要時間は合計20時間ほどとなりますので,およそ1日かけての移動となります.
羽田空港でチェックイン
出発地である羽田空港ではフィンエアーは第3ターミナルから出発します.
今回は出発前にオンラインチェックインを済ませました.
最近ではWebサイトで事前にオンラインチェックインをすると,座席を指定したり預け荷物の手続きをできるようになります.
オンラインチェックインでは搭乗券をスマートフォンなどにダウンロードすることができます.
なので,荷物を預けない方がチェックインカウンターに寄らずに,手荷物検査場に向かうことができるようになる程度の恩恵がない航空会社がほとんどです.
ただフィンエアーでは手荷物を預ける場合でもオンラインチェックインをするメリットがあります.
それは荷物を預ける場合でもWebチェックインをした方に優先的なレーンを利用できる点です.

(対応の違いは空港や航空会社によって違いますので,最終的には各自でご確認ください.)
特に本家のWebサイトにも書かれていないせいなのか,意外とオンラインチェックインの恩恵の存在を知っている方はおらず,通常のチェックインの列に並んでいる方がほとんどです.
出発2時間半前に到着しましたが,Webチェックイン済みで荷物預けの列に並んでいる方は1組だけでした.
預けた荷物はヘルシンキで受け取る必要はなく,そのまま最終目的地であるアイスランドへ向かうとのことです.
乗り継ぎ地での煩わしさがひとつだけでも旅の気が楽になるものです.
羽田空港の国際線出発は20時を過ぎても多いのですが,この日はたまたま手荷物検査場の列はほとんどなく10分以内には通過できました.
羽田空港ーヘルシンキ(AY062便)
ではまず羽田空港からヘルシンキ空港へ向かいます.
ゲートは147番ですので手荷物検査場からそれなりに歩きます.

周辺のゲートからはハワイアン航空のホノルル便などがあり,夜21時でもまだまだ多くの人がいます.
今回搭乗した機体はA350-900でしたので,比較的新しい機材です.
個人用モニターでは機外カメラで運航に向けた準備の様子を見ることができます.

日本からヘルシンキまでの飛行時間もだいぶ長くなりましたね...
機内食は離陸してから1時間半ほどしてしっかりめの夕食と着陸3時間前に軽めの朝食があります.
フィンエアーといえばブルーベリージュースです.ここぞとばかりにリクエストします.


食事の時間以外にもエコノミークラスであれば最後尾にジュースが置かれていますので自由にカップに注いで持っていくことができます.
1回目の食事が終了した後の客室が消灯した後には,個人モニターでも飲み物を注文することもできます.
オートミールのスナックが山積みになっていますので,小腹が空いても大丈夫です.
ただヘルシンキ到着は早朝ですので,可能な限り睡眠をとっておき,ヘルシンキから先で活動できるようにしておく方がおすすめです.
そういえば以前はブランケットをはじめ,フィンエアーのあれこれがマリメッコだったような気がするのですが,2024年の搭乗ではマリメッコは食事の時に出てきたナプキンにしかマリメッコは見当たりませんでした…
ヘルシンキ乗り継ぎ
さてヘルシンキに到着です.

乗り継ぎの標識に従って進んでいくと,出発ゲートのエリアに出ます.
今回は最終目的地がシェンゲン協定加盟国のアイスランドとなりますので,ヘルシンキでこの先にある入国審査(パスポートコントロール)を受けて出発ゲートへ向かう必要があります.
もしシェンゲン協定に非加盟国への乗り継ぎの場合にはパスポートコントロールを受ける必要はありませんので,そのままゲートへ向かいましょう.
パスポートコントロールへ向かうための道すがらはお店がたくさん並んでいますが,早朝に到着するということもあって開店しているお店はコンビニやカフェなどに限られています.
もちろんお店での支払いはクレジットカードが使えますので現金を用意する必要はありません.

スマホやパソコンの通信環境もahamoやesimなどを利用していれば,乗り継ぎ地でも新たにsimカードやWiFiルーターを用意する必要はありません.
飛行機が到着した際にローミングをオンにするだけで,いつもと同じように連絡を取ることができます.
もちろん空港の無料WiFiも利用することはできます.

パスポートコントロールでは日本のパスポートを持つ多くの人は自動ゲートを利用することができ,その先にいる審査官にスタンプをもらいます.
なぜか私は自動ゲートではじかれてしまい,有人のカウンターへ向かいました.
ただ早朝という時間だからなのか,並んでいる人はほとんどいませんでした.
並ぶ列のスペースはとても広いので,混み合う時間帯ではたくさん人がいるのでしょう.
ヘルシンキーケプラビーク(AY991便)
ケプラビークへの飛行機は3時間ほどの所要時間です.
途中では水かブルーベリージュースを提供してもらえます.
エコノミークラスでは機内食の提供はなく,有料での販売となります.
ビジネスクラスでは食事の提供があるようで,前方からいい香りがします…

ケプラビーク到着後はパスポートコントロールはありません.
国内線のように自分の手荷物を受け取りに行きましょう.
途中で免税店もありますので,もし何か購入したいものがあれば買うことができます.
空港からレイキャビクまではflybusが便利です.<flybus Webサイト>
現地でもチケットを購入することができますし,事前にオンラインで購入して到着時間に合わせてバスに乗ることもできます.
ちなみにアイスランドでもahamoを使うことができます.
個人的にはレイキャビク市内はもちろんのこと,田舎へ行っても通信は快適に使うことができたような印象でした.
まとめ
今回はフィンエアーを利用してヘルシンキ乗継に関する体験記の紹介でした.
早朝にヘルシンキに到着する航空便を利用すると,乗り継いだとしてもヨーロッパ各地へは午前中に到着することが多いようですので,観光や出張などでよりたくさんの時間を使うことができます.
オンラインチェックインをするメリットや預け荷物をヘルシンキで受け取る必要がない点について,これからヘルシンキ乗り継ぎをされる方の参考になれば幸いです.

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