米国入国審査での待ち時間はどのくらい…?
アメリカへの観光のはじめの関門は入国審査ではないでしょうか.何を聞かれるか,どのくらいの時間がかかるか…
入国審査を突破しないことには観光どころではありません.
アメリカ到着後にさらに国内線で乗り継ぎが必要な場合には,最初に米国に到着した空港で入国審査が必要になります.
航空券を購入する際に空港ごとに決められている最低乗り継ぎ時間が決められていますが,乗り継ぎ時間が十分かどうか不安ですよね.
事前に大まかにどのくらい入国審査で時間がかかるかさえわかれば,こうした不安も多少払拭することができるかと思います.
今回はこれからアメリカへ渡航予定の方に入国審査での待ち時間をざっくり推定するための情報源になりうるウェブサイトをご紹介します.
過去の米国入国審査の待ち時間から推定する
米国空港での入国審査待ち時間は米国税関・国境取締局 (U.S. Costoms and Border Protection: CBP) のウェブサイトから過去の実測の待ち時間から見積もることができます.
ウェブサイトは英語のみですので少し頑張りましょう.
待ち時間を調べる上で注目すべき点は「到着空港(到着ターミナル)」と「検索期間」です.
今回はホノルル空港での待ち時間検索をすることにしましょう.
まずはSelect Airportから HNL Terminal: Main Overseas Terminalを選択します.
次に表示する期間を選択します.
まずはオフシーズンの11月頃を選択します.日付は月/日/年の順番ですのでご注意ください.
最後にcreate report を押すと,数字がズラーっと並んだページに移動します.
この表は左から「Airport(到着空港)」「Terminal(ターミナル)」「Date(日付)」「Hour(時間)」「U.S. Citizens-Average Wait Time, Max Wait Time(米国市民の平均待ち時間,最大待ち時間)」「Non U.S. citizens-Average Wait Time, Max Wait Time(非米国市民の平均待ち時間,最大待ち時間)」「All-Wait Times, Number of Passengers Time Interval, etc…(全ての待ち時間,待ち時間ごと人数,その他)」です.
日本国籍の方は非米国市民の欄を見る必要があります.
例えばZIPAIR TOKYO (ZG002便) が到着する6:50AMを想定して0600-0700を見てみると,非米国市民の平均待ち時間は8分,最大待ち時間は21分と読み取ることができます.
入国者全体で見ても255人のうち192人が0-15分で入国審査を通過していることがわかります.
ちょうどこの頃はさっくり入国審査を通過できた,ということが推測できます.
確かにこの時間帯の国際線到着はZQ002便のみですので,搭乗していた方が多少しても捌くことができたのでしょう.
ちなみに右側のBoothsは入国審査のブースの数を示しています.
二つ下の欄の0800-0900の時間帯はANAやJALなどの国際線が到着する時間にあたりますが,この時間になると待ち時間が増えていることが見て取れます.
全体の平均で見ても最大40分の待ち時間であることがわかります.
このように過去の情報をみて,同じ時間帯,できれば同じ曜日の時間帯を表示させて,自分が搭乗予定の到着時間は入国審査に時間を要するかどうか,どのくらい待つ必要がありそうなのかを見積もることができます.
さらに特定の時間だけ抽出してより広い期間での平均を取るなどの統計学的な料理をしたい方はCSV形式でファイル出力をすることもできます.
待ち時間を見積もる上での注意点
待ち時間を見積もる際には下記の点に注意が必要です.
- 休暇のシーズンなどの特異な期間に注意する.
- あくまで過去の実測であって実際に統計通りになるとは限らない.
こうした点に気をつけないと,過去の傾向とは異なる傾向が現実には起きてしまう可能性があります.
漠然と不安を抱えたまま入国審査の待ち列に望むよりは,事前にわかっていた方が気持ちが楽に楽になると思います.
乗り継ぎがある方にとってはさらに重要な情報源になりうると思います.
アメリカへ渡航予定の方はぜひ事前に入国審査で待つ時間を検索して,到着後の予定を考える際の情報として利用してください,
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