最近北米路線の航空券代金が高い…
日本から北米へ訪れる場合には日系の航空会社か北米の航空会社を利用して,とりあえずカナダや米国に入国してから各都市へ移動することが多いかと思います.
しかし最近では航空券代金の高騰により,これまでよりも直行便を利用すると予算が膨らみがちです.北米へ行くための航空券代金を抑えるためには,フラッグシップキャリア以外の航空会社を利用するか,第三国を経由するか,の選択が有力な候補になります.
ただしフラッグシップキャリア以外では欠航時の補償が薄いといったトラブル時の影響が大きくなりがちです.
第三国経由であれば,トラブルなどがあっても少なくとも何かしらの補償を受けることができます.日本から北米へ行くための経由地の候補としては韓国,中国,台湾になります.
今回は航空券代金を抑えるために日本からサンフランシスコへ行くためにエバー航空を利用して台湾経由で米国へ向かった時のレビューをしたいと思います.
北米へ行きたいけどなんとか航空券代金を抑えたい方,第三国での乗り継ぎは不安だ.という方に役立つ内容になれば幸いです.
なお今回ご紹介する内容は2023年12月現在のものです.
台湾を経由してサンフランシスコへ
今回はエバー航空を利用して成田国際空港から台北桃園国際空港を経由して米国サンフランシスコ国際空港へ向かいます.
BR1831便 成田空港 (NRT) 13:00発→台北桃園国際空港 (TPE) 16:05着
BR081便 台北桃園国際空港 (TPE) 19:50発→サンフランシスコ国際空港 (SFO) 15:00着
今回は台北で3時間45分の乗り継ぎ時間があります.ちょうど夕ご飯の時間ですので,乗り継ぎ時間の中で台湾料理を堪能したいです.さらにエバー航空は成田-台北間,台北-サンフランシスコ間でそれぞれ1日3便(2023年12月現在)を運行していますので,台湾到着が遅れてしまったとしても1日1便しか運行していない路線と比較しても,スケジュールへのダメージを最小限に抑えることができます.
今回のフライトスケジュールは日本の昼に出発して,台北-サンフランシスコ間で睡眠をとり,夕方にサンフランシスコに到着します.
長いフライトだとしてもホテルにチェックインして次の日の備えてすぐに休むことができるという意味で,身体的な負担も比較的抑えることができるのではないかと思います.
エバー航空はスターアライアンスに加盟していますので,成田空港第2ターミナルから出発します.成田からサンフランシスコまで通しで航空券を予約している場合には日本でチェックインをするとサンフランシスコまでの航空券をもらうことができます.
手荷物を預ける場合にも台北で受け取る必要はなく,身体ひとつで乗り継ぎをすることができます.今回はオンライン上で事前にチェックインをしましたが,カウンターでの預け荷物がある場合にも全員同じ列に並ぶ必要があります.
マレーシア航空のように事前にチェックインをした人専用の列はありませんでした→こちら
出発2時間半前ごろに列に並び始めましたが,列は30分程度並びました.
オンラインチェックインは航空券購入時に座席指定をしていない場合に座席指定ができるようになったり,電子的に航空券を発行することができます.したがって預け荷物がない方にはメリットがありそうです.
一方,事前に座席指定をして,預け荷物がある方には事前にオンラインチェックインをメリットは小さそうです.
成田空港でのチェックインで成田から台北桃園,台北桃園からサンフランシスコまでの航空券をもらうことができました.預け荷物も台北で受け取る必要はなくサンフランシスコまで送ってくれます.
チェックインが終わればあとはいつも通り手荷物検査を終えて,飛行機に乗るだけです.まず台湾までのフライトはサンリオ塗装の機体になります.
経由地台北桃園空港での過ごし方
到着前には個人用ディスプレイに乗り継ぎ便のゲート番号や出発時間に関する情報も表示されています.
撮り忘れてしまいましたがロサンゼルスを始め,北米各地への乗り継ぎに関する便が表示されていますので,日本から台北を乗り継いで北米へ行かれる方は少ないのかもしれません.
さて予定通りに台北桃園国際空港に到着しました.ボーディングブリッジを降りるとちょうど正面に出発便に関する情報が表示されています.
掲示板に乗り継ぎ便の出発ゲートを確認した後に,transfer “乗り継ぎ” の表示を探します.表示に沿って向かい怪しげなゲートを通ると手荷物検査場があります.
ここではいつもと同じようにパソコンやバッテリーを手荷物から取り出し,水などの一定の容量を超える液体は廃棄する必要があります.
特に問題がなく手荷物検査場を出ると,出発ゲートのエリアに出ることができます.
先ほど確認した乗り継ぎ便のゲートに向かうか,それぞれの思い思いの時間を過ごしましょう.今回はちょうど夕方の時間帯ですので,夕飯を見繕いに行きます.
空港内には無料wifiもありますので,わざわざ台湾乗り継ぎのためにネット環境を準備する必要はありません.
桃園国際空港第2ターミナルにはおおまかにふたつの広めのフードコートのような場所があります.
ひとつは第2ターミナル中央の4階にあります.ターミナル中央部は免税店などのショッピングが中心となるエリアですが,エスカレーターを登ってフードコートへ向かいます.
周りには航空会社のラウンジなどがあります.照明は落とし目ですが麺料理店などがあり,人の出入りもありますので活気があります.
座席はそれなりの数が用意されていますが,横になっている人などもいるので時間帯によっては混み合っていることもあるかと思います.空港のお店では海外発行のクレジットカードも使えます.まず初めに麺料理が食べたくなったので牛肉麺を注文しました.とても甘い紅茶もついてきます.
もうフードコートはゲートC3周辺になります.こちらは明るい雰囲気のフードコートでベーカリーなどのお店が立ち並んでいます.先ほどのフードコートと比べても比較的席が空いている印象です.こちらでは小籠包をいただきました.
実は台北からサンフランシスコにかけての長距離フライトに備えてペットボトルの飲み物を購入したかったのですが,飲み物を販売しているお店を見つけることができませんでした.
自動販売機はたくさん設置されているのですが,交通カードか現金,AlipayかLINEPayのQRコードで購入可能となっていました.
私は初めての台湾でしたので,現金や交通カードを持ち合わせていませんでした.先日中国へ行った際にAlipayを登録しましたので,こちらを試してみましたが,エラーになってしまい購入できませんでした.
しばらく使っていなかったLINEPayをなんとか復活させてこちらでも購入を試みましたが,こちらもエラーとなってしまい購入することができませんでした.
結局今回は私は購入することができないままサンフランシスコ行きの飛行機に搭乗することになったのですが,搭乗待ちの列に並んでいる間にLINEPayの設定で決済国を選択できることに気がつきました.
これが日本のままだったために利用できなかったのではないかなぁ…と思っていますが,私自身は試していませんので,どなたか試してみた方がいらっしゃいましたら情報を共有していただければと思います.
桃園国際空港は搭乗ゲートに向かう前に搭乗エリア?のような待合スペースに移動する必要があり,ここで搭乗券とID(パスポート)の確認があります.羽田や成田空港のように直接搭乗ゲートが目の前にあるということはありません.これはセキュリティの都合なのでしょうか…待合スペースにもトイレや自動販売機があります.
あとはいつも通り飛行機に乗るだけです.搭乗ゲートで改めて搭乗券とIDの確認を受けたのちに飛行機に乗り込みます.周りはやはり台湾の方が多かったように感じましたが,数名は日本のパスポートを持っている方も見受けられました.
まとめ
今回はエバー航空を利用して日本から台湾を経由して米国へ行く流れについてご紹介しました.預け荷物も台湾で受け取る必要はありませんし,身軽に乗り継ぎ地でグルメを堪能できました.
乗り継ぎ地の桃園国際空港では夕飯時でしたが混み合っていることもありませんでしたので,3時間あれば十分に台湾グルメを堪能することができます.
日本から出発する場合に比べて2-3時間ほど北米へ向かう所要時間を要してしまいますが,航空券代金を幾分抑えることができるということで悪くない選択肢だと思います.
台湾を経由して北米へ行く場合には中華航空(チャイナエアライン)を利用することも選択肢としてあげられます.北米へ行く前に少し遠回りをしても良いかなと考えている方の参考になれば幸いです.
コメント