アメリカの中北部に位置するシカゴといえば,厚いシカゴピザ (Deep-dish pizza) をはじめとするグルメも楽しみですが,博物館が多くある都市としても知られています.
初めてシカゴを訪れた方は,まず初めに有名どころをまわりたいと思うのではないでしょうか.
どうせ名所を回るならお得な方が良いですよね.
とにかくさっくりシカゴを満喫したいという方に,今回はChicago City Passの紹介とモデルコースをご紹介します.
シカゴの名所をめぐるならChicago City Pass
Chicago City Passの公式ウェブサイトはこちら(日本語サイト)です.
Chicago City Passはシカゴの博物館や展望台を割引価格で入場できるパスになります.
パスの種類は2種類あります.
- City Pass (Shedd Aquarium, Skydeck Chicago, Field museum+選べる2カ所)
- City C3 (選べる3カ所)
パスの割引率はすべて個別で入場した場合と比較して,City Passがおよそ50%,C3は最大36%だそうです.
有効期限はいずれのパスも初めにパスを使用した日から9日間です.
購入方法
購入はオンラインで完結することができます.
購入するパスを選択し,クレジットカード情報を入力すると手続きは終了です.
スマートフォンで購入すると登録したメールアドレスにQRコードが記載されたメールが届きます.iPhoneの場合にはWalletに入れておくとさっと出せて良いです.
QRコードはそれぞれの施設で入場する際に必要になります.
利用上の注意
1番の注意点は利用する施設によって予約が必要な場合があります.
比較的直前でも予約とキャンセルができるので,急に行けなくなっても安心です.
予約の変更はできない場合が多いので,キャンセルしたのちに再予約が必要です.
Skydeckは天気の良い日の日の入り頃の予約が集中するそうですので,こちらは要注意かもしれません.
フィールド博物館Field museumとシカゴ美術館The art institute of Chicagoは収蔵品の数がとても多いので,観光の計画を立てる際には注意が必要です.
私は都合上それぞれ1時間で回ろうとしましたが,全ての部屋をまわることすらできませんでしたので,しっかり見るなら半日は見たほうが良いかもしれません.
モデルコース
次にChicago City Passを利用したモデルコースをご紹介します.
- フィールド博物館 Field Museum
- スカイデッキシカゴ Skydeck Chicago
- シェッド水族館 Shedd Aquarium
- シカゴ美術館 The art institute of Chicago
- 産業科学博物館 Museum of Science and Industry, Chicago
冒頭にご紹介した通り,上の3つは決められた施設で,下の2つは選択できる施設になります.
フィールド博物館
フィールド博物館は総合博物館といったところで,文化的な展示から科学的な展示を扱う博物館です.
常設展に加えて,特別展もChicago City Passならすべて無料で見ることができます.
これまた全てをじっくり見ようとすると半日でも時間は足りないかもしれません.
受付で特別展のチケットをもらうことができますが,特別展がたくさん催されていますので,フィールド博物館を訪れる際にはChicago City Passがかなり役に立ちます.
印象的なのは剥製の数がとてつもなく多い点でしょうか.大人も子供も楽しむことができます.
すべてゆっくり見ようとすると半日くらいは必要だと思います.
スカイデッキシカゴ
スカイデッキシカゴは地上103階にあるシカゴ有数の展望台です.
ctaのQuincy駅が最寄駅です.
スカイデッキは複合ビルに併設されていて,外からはシェイクシャックの看板が目印です.ビルに入ると中央の吹き抜けと “寿司さん” というお店が見えたら正解です.
ここからスカイデッキの入り口である下の階に向かいます.エスカレーターはスカイデッキへの案内看板があります.
私が訪れた際は小雪が降っていたのですが,展望台では視界ゼロだが良いか,という念押しを3回くらいされました.
手荷物検査を通過して,エレベーターへ向かいます.
展望台は1周ぐるりと周りことができて,各方面の景色を見ることができます.展望室には小さなお土産屋さんもあります.
公式ウェブサイトによると夕方の日の入りの時間帯の予約が混み合うようです.
夜はほとんど人はいませんでしたので,そこまで予約が混み合ってはいないようです.
周りには思ったよりもおひとり様が多いので,安心 (?) してください.
おひとり様でさらっと見るのであれば30分あれば十分です.
シェッド水族館
シェッド水族館はフィールド博物館やアドラー天文博物館などがあるサウスループSouth Loopの海岸沿いに位置しています.
入場時にはオンラインで予約が必要です.
中央の巨大水槽を取り囲むような構造になっていて,それを取り囲むように熱帯や深海に棲む水生生物が展示されています.
一見すると展示は巨大水槽周辺のみだと思われますが,実はさらに離れたところにペンギンやベルーガが展示されている水槽もありますので,隅々まで楽しんでください.
こちらには館内にお土産屋さんやカフェが併設されています.
3時間あれば全体をゆっくりと見て回ることができると思います.
シカゴ美術館
シカゴ美術館はMetraのターミナル駅であるミレニアム駅Millennium stationやミレニアムパークにほど近い場所に位置しています.
入場に際して予約は必要ありません.
ここでは大きなカバンをクロークを預ける必要があります.寒くなければジャケットも預けてしまいましょう.
クロークの行列とチケット購入のための行列ができています.Chicago City Passをお持ちの方はチケットを購入する必要はありませんので,さらっとクロークでカバンを預けましょう.
館内は複雑な構造になっていますので,入り口で館内地図は必ず持っていきましょう.
1時間であれば,説明を見ずに展示スペースをひと通りまわることができる程度です.
ゆっくり見ようとすると半日ちょっとくらいは必要だと思います.
産業科学博物館
Chicago City Passでは産業科学博物館の入場のみができます.
入場時に予約が必要になります.他のアトラクションや特別展は別料金になります.
入場のための予約時に特別展も合わせて予約でき,支払いもオンラインで完結することができます.
基礎的な科学に関する展示があり,一見子供向けのようにも感じますが,大人も十分に楽しむことができます.
館内にはカフェも併設されていますので,途中で休憩することもできます.
シカゴの中心地からは徒歩では2時間以上の距離になってしまいますので,Metraを使うことをおすすめします.
Ventraアプリを利用することでオンラインでチケットの購入と改札を完結することができます.
最寄りの55th56th57thStreet駅からは徒歩5分くらいです.
Metraは昼の時間帯は本数が極端に少なくなりますので,ご注意ください.
Chicago City Passはとりあえずさっくりと名所を回るためにはお得に入場することができるパスだと思います.
支払いからそれぞれの予約まですべてオンラインで完結できる点は非常に楽だと思います.逆にインターネットが使えないと少し不便に感じてしまうかもしれません.
Chicago City Passでは通常料金のおよそ半額になるようですので,ぜひお試しください.
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