日本一路線距離が短い鉄道「芝山鉄道」をご存知でしょうか.
今回は芝山鉄道がどんな鉄道なのか,実際に乗ってきたレビューについて書いていきたいと思います.
よくある田舎の短い情緒ある鉄道なのかと思ったら,思いのほか印象深い乗車経験になりました.
日本一短い路線「芝山鉄道」?
芝山鉄道(公式サイト)は日本一短い鉄道として広告を打ち出していますが,実際には「第1種鉄道事業者として路線距離が最も短い鉄道」ということだそうです.
成田空港の建設にあたって,各方面へのアクセスが寸断されたことによる補償として整備されたものだそうです.
かつての成田新幹線構想も潰えてしまった背景にはさまざまな困難があったのだと想像します.
今では運営自体は京成電鉄に委託しているようで,京成成田駅から東成田駅へ向かう電車が直通運転して芝山鉄道へ乗り入れているようです.
実際に東成田→芝山千代田に乗ってみた
東成田駅は成田空港第2・3ターミナル地下の鉄道乗り場からアクセスするのが一般的かと思います.
地下へ向かうと成田空港から東京方面へ鉄道で向かう方でごった返していますが,さらに奥へ向かって,東成田駅へは東京方面から成田空港に到着した後に出てくる出口の方へ向かいます.
電車が到着したタイミングだと,”あのひと,なんで逆走してるんやろ…” と思われかねませんが気にせず.
かつて鉄道で成田空港で手荷物検査が行われていた場所を通り抜けて,左側に目を向けると,そこに小さな通路が目に入ります.
この通路を入っていきます.
「京成東成田駅まで500m」とあります.結構な距離がありますね.
実際に通路へ向かうと,通路を入るまでの喧騒が全くなくなり,静寂に包まれています.
自分の息づかいと足音だけが反響する不思議な世界です.
5分ほど歩くと東成田駅に到着です.
構内は思ったよりも広いことに驚きます.
右に向かうと貨物専用エリアに向かうことができるようですが,一般の方を拒んでいるような雰囲気でしたので向かうのはやめておきました.
左へ向かって改札に向かいましょう.
改札はICカードが使えるようになっていますが,芝山鉄道として東成田駅から芝山千代田駅へ向かう場合には紙の切符を購入しましょう.
到着地の芝山千代田駅の改札がICカードに対応していないためです.
ホームはさらに地下階にあります.
ホーム階へ到着すると,これが話に聞いていたかつての計画の夢の跡を見ることができます.
上の階で見た成田空港第2ビル駅の京成線と同じくらいのホームの長さはあるのではないでしょうか.
奥にもうひとつホームの島も見ることができます.
そうこうしている間に,京成成田駅からきた電車が到着したので,乗り込みましょう.
朝8時の電車だったのですが,京成成田駅からきた電車はかなり混み合っていて,およそ7割くらいの乗客が降りていったことには驚きました.
逆に言えば残りの乗客は芝山千代田駅へ向かう,ということですよね.
東成田駅を出発するとしばらくは地下の世界を進みますが,車両がしっかり地下から地上へ上がっているのを感じます.
進行方向右側を見ていると,地上へ出た瞬間に飛行機の駐機場がバーンと景色が見えるのが良いですね.
これは見逃せません.
駐機場の景色に見とれている間に芝山千代田駅へ到着です.
およそ3分の短い乗車時間でしたが,楽しい時間を過ごすことができます.
ここからバスや徒歩で航空科学博物館やひこうきの丘へ向かうことができます.
気になった方は是非芝山鉄道に乗ってみてください.
鉄道と飛行機の魅力を同時に楽しむことができます.
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